フェルトン・ロード|Felton Road

フェルトン・ロードはニュージーランドの南島、セントラル・オタゴのバノックバーンに位置する。

1991年にスチュワート・エルムズ氏によって、エルムズ・ワイナリーが設立された。1996年、醸造家ブレア・ウォルター氏が参画し、フェルトン・ロードとしての初リリースは1997年である。このヴィンテージのピノ・ノワールが高い評価を得て、セントラル・オタゴとフェルトン・ロードは一躍世界の注目を集めた。

英国でフェルトン・ロードのワインを愛飲していたナイジェル・グリーニング氏は、セントラル・オタゴのポテンシャルに魅了され、2000年にエルムズ氏からフェルトン・ロードを購入した。そして醸造家ブレア・ウォルター氏と栽培責任者ギャレス・キング氏らと共に、フェルトン・ロードを再スタートさせた。

すべての工程は手作業で行われ、畑は有機およびバイオダイナミック農法により育成されている。土壌中に生息する微生物および植物の活動を活発にし、自然生物の多様性を供給することで、土壌のバランスを整え病気や害虫を自然予防している。2010年には、すべての畑でデメター承認(世界で最も厳しいオーガニック認証の1つ)を受けた。醸造においても「天然酵母による発酵」「人的介入を最小限に抑えた醸造」「果汁やワインに過度な圧力や負担をかけないよう、重力を利用した醸造所内の設計やレイアウト」など、合理性を追求しながら「自然の力」を重視する姿勢に徹底している。