グリーンホフ・ヴィンヤード|Greenhough Vineyard

グリーンホフ・ヴィンヤードはニュージーランドの南島、ネルソンの中心部から南西へ約10キロに位置する。

1990年、アンドリュー・グリーンホフ氏とパートナーであるジェニファー・ウィーラー氏によって設立された。二人はオークランドからネルソンに移住し、サブリージョンである「ワイメア・プレインズ」にある4haの小さな区画を購入した。この区画では1970年代の中頃からブドウが生産されていた。 

当初は何度も失敗を重ねたが、地域の栽培農家や醸造家からのアドバイスを基に、試行錯誤しながらワイン造りを続けた。その結果独自のスタイルを確立していき、30年以上にわたって本物のネルソンワインを作り続けている。 

設立当初から「自然栽培」をコンセプトに掲げ、1993年から2000年までの間、ブドウ畑に最適なクローンや品種の植え替えを行った。ミュラー・トゥルガウとカベルネ・ソーヴィニョンは産地に適さないとして取り除かれ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、複数のピノ・ノワールのクローンが新たに植樹された。2008年、完全にオーガニックへの転換を行い、ニュージーランドの認定機関であるBio-Gro(ビオ・グロ)の認定を受けた。少しずつ購入してきたブドウ畑は現在 11haまで広がり、契約畑4haと合わせた15ha全てを自分たちで管理している。

彼らのモットーは健康なブドウを育て、質の高い「クラフトワイン」を生み出すことである。その為「ハンズ・オフ・アプローチ=人的介入を抑えた醸造」をできる限り行うことで、テロワールを最大限に引き出している。 こうして生み出されるワインは、愛好家はもとより専門家からも高い注目を集めている。