ワイパラ・ヴァレー|Waipara Valley

クライストチャーチから北へ50㎞程の場所にある。内陸にサザンアルプスがあり、これによって西からの悪天候を遮っている。太平洋側には太平洋プレートの沈み込みによって海底が隆起して形成された低い山々が沿岸に連なっている。これらが海風を遮り、クライストチャーチより温暖な特徴を持っている。

海岸線の低い山々には石灰岩が分布しており、麓に石灰岩質が堆積した土壌が見られる。これらの場所にブドウ畑が見られるほか、川の流域の礫質、内陸の粘土質と大きく3つの土壌に植えられている。土壌によってワインの質の違いがあり、テクスチャーが滑らかでミネラル感豊かなものから、黒系の果実感が充実したものまで見受けられる

ニュージーランドで最も新しく、かつ急成長を続けるワイン生産地「ワイパラ・ヴァレー」。ブドウ産地としての歴史はまだ浅く、比較的樹齢の若い畑が多いが、高品質ワインを生み出す産地として、そのポテンシャルは多くの評論家が認めている。