ニュージーランドワインの魅力
ニュージーランドワインが、世界のワイン市場に本格的に登場するのは、1980年代後半のソーヴィニヨンブランの登場、1990年代末からのピノ・ノワールの登場とごく最近の事。ニュージーランドで初めてワインが造られたのは北島では1852年、南島では1857年。近代的なワイン造りが本格的に始まったのは1973年。欧州や他の諸外国に比べると歴史は浅いですが、遅れてきた者の利点で先輩産地が積み上げた最新の知見や栽培・醸造技術の蓄積をそのまま活用できたという事はとても大きい事でした。
ニュージーランドワインの生産者達は、ヨーロッパに伝わる長い伝統を手本にしつつもそれに縛られる事のないフリースピリットの持ち主が多いと言えます。特にニュージーランドでは、人々の自然や環境保護を尊重する意識が非常に高く、ワイン造りにも醸造家たちの努力によって有機栽培や減農薬、他にもステンレススチールタンクや保護ネット、亜硫酸無添加やスクリューキャップの導入など先進的な取り組みでもその注目を集めています。
最大のワイン産地は南島のマールボロで、ニュージーランドの全生産量の約74%が生産されています。ニュージーランドのワインといえば白ワインというくらい、白ワインの生産量が多い国ですが、中でもマールボロはソーヴィニヨン・ブラン種による高品質な白ワインが人気で、国際的な評価も高いワイン生産地です。南島よりも比較的暖かい北島で有名な産地がホークス・ベイであり、メルロー種やシャルドネ種のほか、上質なカベルネ・ソーヴィニヨンも栽培されています。他にも1日の寒暖差が大きい南島のセントラル・オタゴでは、ピノ・ノワール種による赤ワインの生産で近年その評価を高め、「ニュージーランドのロマネコンティ」と言われるほど高い評価を受けています。
このように発展を遂げてきたニュージーランドワイン。現在では、日本人生産者が多種多様なワインを生み出し、世界的にも高評価を得ています。WAKANUIでも同じ日本人の生産者を応援したく現在数銘柄扱っております。