ニュージーランド9-10日目
ニュージーランド9、10
【オークランドシティ散歩】
NZイースター祭の4連休初日にあたるこの日は大手スーパーさえも休んでいた。旅行者にとってはどこに行っても不便がありそうだったので特に予定は決めずに市内を歩いてぶらぶら散策した。とりあえず近場のフィッシュマーケットに行って、またもやフィシュアンドチップスを買ってみたり、一緒に頼んだフィシュバーガーの中身もこれまたフィシュアンドチップのフィシュと全く同じ仕立てで驚いたり、地元の子供達に混じって公園の遊具で遊んでみたりした。
南半球で1番高いタワーとして知られるオークランドスカイタワーにも行ってみた。麓にスカイシティというがエリアがあり日本のスカイツリーにあるソラマチと同じ趣旨の名前で面白かった。入場口が地下にあることに気づかず少し迷った。入場料は3人で100$ほど。
素晴らしい眺めだった。観光地感満載の雰囲気の中、観光客を全力で楽しんだ。ビクトリアパークの近くのオールプレス本店も見に行って見たが当然のごとく休みだった。そのままポンソンビーストリートまで歩いてからホテルに帰った。
その日の夕暮れを見ながら、明日いよいよ帰国日がやってくることが身に染みた。
フィシュマーケットで買ったグリーンマッセルや謎の巨大アサリ、巨大イカを使ったビアンコのペスカトーレ。ラム100%の生サルシッチャをNZ産のウイキョウと謎の赤いジャガイモと共にローストしたメインを最終日のディナーとした。荷物を軽くする為もありキャリックのリースリングとドクターズフラットのPNを飲み切った。
【最終日】
朝はゆっくりと起きて残りの食材やフルーツを全て食べきり、チェックアウト後Uberを呼んでレンタカーショップに向かった。元々北島でレンタカーを借りる予定は無かったのだが、朝から23時のフライトまでキャリーバックを引きずりながら一日中オークランド市内を歩き回るイメージが湧かなかったので、どうせ20キロ離れた空港に何らかの交通手段でいくのであれば一日レンタカー借りてドライブしてから空港に行けばよいと考えて急遽手配した。
ロトルアに向かったのだが、片道3時間以上かかる距離で最終日の軽いドライブの目的地としてはちょっと遠くに設定し過ぎた。
ロトルアはマオリ文化を体験できる施設が多くあり、自噴する温泉が間近で見れる光景はファンタジーの世界の様で異様に映った。
ゆっくりと滞在する時間はなく、バーガーをかじりながらオークランド空港にトンボ帰りした。
かくして車での走行距離1,400km、文字数30,000字にも及ぶNZの旅とその記録はゴールテープを切った。
(日本の本州の長さは1,500km)
(原稿用紙75枚分)
【日本へ】
朝6時過ぎ10時間のフライトを終え
日本に降り立ち、季節はずれの暑さと都会の重い空気を感じながら、周囲で聞き慣れた言葉が飛び交っている安心感で満たされた。成田のトイレの便座に座るとその温かさに涙が出そうになった。(NZには温い便座はたぶん存在しない)なんでもない定食屋、その辺のラーメン屋、スシローさえもコスパ良すぎて最高に感じた。
そりゃ皆んな日本にくるよね。
【総括 旅とは】
当たり前かもしれないが旅は初めて連続で成り立っている 初めての土地、初めて会う人、初めて見る景色、初めてみる動物、、これらがずっと連なり続ける。旅先でのその一歩一歩があらゆる初めてへ向かってひたすらに進んでいく。
マタカナに向かうUberの中でこの文を書いている。この瞬間に突き刺さるようにこれを感じたのだ。
繰り返しの日々の中にはそれはそれで良さがある。安心して一歩を踏み出せるし、ある程度予想して構えていられるのでストレスから上手く身をかわせる。
初めて親の元を離れて、、
いつの日だったか、、
見知らぬ土地に少ない荷物を持ってたった1人で降り立ち、右も左も分からぬ生活をはじめた頃を思い出す。
そんな究極にエキサイティングで期待に満ちた、恐怖にもこの上ない喜びにも近いあの感情を再び湧き上がらせる為に大人は再びスーツケースを手にするのかもしれない。
ありがとうニュージーランド
ありがとう日本
皆様長々とお付き合い頂きありがとうございました。
完